スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. Permlink|
  3. スポンサー広告|
  4. トラックバック(-)|
  5. コメント(-)|
  6. このエントリーを含むはてなブックマーク

夢見てんじゃねえよ 「まぼろしの郊外」

結論を言おう。私たちに必要なのは「終わりなき日常を生きる知恵」だ。「終わりなき日常の中で、何が良きことなのか分からないまま、漠然とした良心を抱えて生きる知恵」だ。

まぼろしの郊外―成熟社会を生きる若者たちの行方 まぼろしの郊外―成熟社会を生きる若者たちの行方
宮台 真司 (2000/02)
朝日新聞社

この商品の詳細を見る


10年くらい前、小林よしのりの本に「宮台真司がテキトーに生きられる世界を作ろうとしている」と書いてあった。いま、ちょうどその頃の本を読んで思う。
――ああ、なるほどこういうことか...。

なんでこんな古い本を手に取ったかといえば、「郊外(のニュータウン)」は自分の好きなテーマで、建築を勉強するルーツになったから。磯崎新と対談したり、いろいろちょくちょく名前が出てくる人だったので、昔から気になってはいた。図書館で見かけてひょいと借りてきた。

内容としては96,7年の宮台真司の書きちらしで、当時の時事問題がグチャグチャに入ってる。ブルセラ女子高生、n×nメディア(テレクラ、インターネット)の流行、沖縄基地返還、オウム真理教、酒鬼薔薇聖斗…と懐かしいオンパレード。それを「ウソ社会」、「郊外化」、「第四空間(ストリート)」、「終わりなき日常」といったキーワードで読み解いていく。

要するに、昨今の社会問題はモラルが崩壊したのではなくて、近代化のために実情に合わない制度を強要していたのが、社会が成熟して噴出してきた、という論旨。女子高生の売春も、昔からの日本の風土と男の買春天国という実情が招いた必然だし、オウムのテロも、汚い現実に耐えられなくなった真面目な人々が、建て前の理想を信じ込んでしまった結果なのだという。それで冒頭の言葉が出てくる。――女子高生みたいに生きなさい、と。
たぶんそれが“テキトー”の意味だろう。

吹いたのは、社会の実情を明らかにするために、マスコミで女子高生を煽って売春させるのを「『確信犯的に』やった」とサラッと言うところ。しかも「比較的低い『社会的コスト』」とかダメ押ししてる…。このへんがきっと叩かれる原因だなw

00年代のいま、この本が出た90年代の実情にはそぐわない面もある。グローバル社会の中、競争が激化し、人々は“下流”になっては大変と危機感を持って生きている。ある意味、テキトーに生きていたのでは中流家庭の「終わりなき日常」どころか「終わってしまう」わけで、状況はより酷い。ただ、この本の言っている

「これだけ複雑な世界では、正しいことは分かりにくい」とか、
「常識はつくられたもので、実情に合っていない」とか、
「理想自体がロマンチックな妄想である可能性がある」
といったことは今でも活きると思う。

まあ、理想に燃えるのもいいけど、それ自体妄想かもしれないから楽しい程度にほどほどに、というところか?女子高生を追跡調査した本もあるらしいので、あとで読んでみよう。


しかしなぁ……、もう女の子は「恋愛」しないなんてなぁ……探しても無いわけだ(笑)
  1. 2007/05/29(火) 17:55:08|
  2. Permlink|
  3. たわ言|
  4. トラックバック:0|
  5. コメント(-)|
  6. このエントリーを含むはてなブックマーク

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://neetwatch.blog103.fc2.com/tb.php/19-fd4b730e

PROFILE

  職業ニート
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。