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NHKスペシャル「激流中国 5年1組 小皇帝の涙」 中国の学歴社会

「明日仮病を使って家にいれたらと思います。でもそんなことはできません。結局、歯を食いしばって耐えるしかないんです」

NHKスペシャル「激流中国 5年1組 小皇帝の涙」を観た。
13億人による過当競争の中、一人っ子政策によってさらに加熱する親たちの教育熱。小皇帝と呼ばれる一人っ子の申し子たちにかかるプレッシャーは尋常なものではない。大学入試の受験者は日本の10倍…にも関わらず大学生の就職内定率は7割程度。彼らからすれば先の見えない耐久レースを戦わされている気分だろう。

観て、もう環境自体が気違いじみていると思った。「国家主席になりたい」と恥ずかしげもなく答える生徒がいれば、先生も先生で医者になりたいという生徒に「頭の悪い人はなってはいけません」。…もう何から突っ込んでよいやらwww “中華脳”の源流を見た気がした。そりゃ厚かましくもなるわ、僕がこんな環境にいたらたぶん狂ってる。親の教育参加も半端ない。ことある毎に学校に呼び出される…だけならいいのだが、クラスの学級委員選挙に親も投票する。「○○君がんばって!」まるで共産党員の予備選挙。

終始そんな調子なので、子供の考え方にも当然悪影響が出る。まず人を成績で見る、頭の悪いヤツとは付き合わない。なぜなら「『朱に交われば赤くなる』と親が言うから」。またあまりに親が勉強を強要するために、ときに子はモラルすら置き去りにする。クラス当番をサボったのは、「勉強する時間が減るから」。リバタリアニズムここに極まれり、だ。

もちろん親が理不尽なくらい勉強を強要するのにもワケがある。保護者達のなかには公務員だったが、リストラされた者も少なくなく、生き抜くための自己鍛錬の必要性が骨身に凍みているのだ。うろ覚えだが高原基彰の『不安型ナショナリズムの時代』によれば、中国は市場経済導入の前後にかなりの失業者を出しているはず。国営企業を相次いで廃止し、公務員の人員をどんどん削減しているからだ。…そんな状況だから、たった1人の息子・娘を頼みにしたりエリートに育てようとする気持ちは分からなくはない。
しかし、子供を自分の暮らし向きのための“道具”として見てはいないだろうか?

感想は2つある。
1つ、上で述べたように子供は親の道具じゃない。近代国家になりたいのなら子供の主体性を尊重するべきだ。過度な期待と親自身の人生を押し付けることなく、あくまで子供のために、愛を持って教育すべきだ。

2つ、親が長い人生とその経験を以て得た結論とはいえ、過程をすっ飛ばしていきなり結論だけを押し付けるべきではない。理屈で理解できても気持ちが付いていかないことは多い。子供の関心と主体性を尊重するべきだ。

とはいえ、実際13億人もいたらそんな余裕は無いよなぁ…orz

そんな状況で燃え尽きる子供も多いらしく、全人代でも子供の負担軽減は課題とされているようだ。しかし印象的だったのは、そのニュースを見た子供が言い放った言葉だ。

「口で言うだけよ。結局何も変わらない」

――「ゆとり」とか言ってたどこかの国も耳が痛いのではないか。彼らは決してバカではない。彼らの自主性を信じて、のびのびさせてやることは出来ないものか...。


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