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今年読んだ本をまとめて晒す。

書評できなかった分をまとめて振り返ります。

CULTIVATECULTIVATE
(2007/09)
小嶋 一浩、赤松 佳珠子 他

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原広司以降、建築の「“もの”よりも“こと”」(アンチモニュメンタル)的な流れの中では、CAtが一番マトモかな、という気はする。というのも彼等の取った手法が「徹底的に数式を駆使する」というもので、客観性があるから。…ただし、数字嫌いな建築家の中では他にそういう人がいないので、相対化できないというのが難点かな...。そういう意味で彼等のやってることもまだグレー(=怪しい)。数式すら「バズワード」になり得るこの状況…。
ただ、やっぱここのプレゼンはかっこいいよなー、と思った。

プロフェッショナル原論 (ちくま新書)プロフェッショナル原論 (ちくま新書)
(2006/11/07)
波頭 亮

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「プロフェッショナルとは何ぞ?」という本。プロ意識について述べている。
まあ実態なんて、プロじゃない奴ほどカタチにこだわるもんだと思うけどねw ただこの本は清々しいほど誠実でいっそ気持ちがいい。
しかし、「プロ」の腐敗が進む現状への対抗策が「プロ意識の徹底」だけというのは、ちょっと愚直すぎないか?たしかにその通りなんだけど、メタ化した社会ではどうにも劣勢だし、プラットフォームの奪い合い状況への問題意識も持ってほしい。

「法令遵守」が日本を滅ぼす (新潮新書 197)「法令遵守」が日本を滅ぼす (新潮新書 197)
(2007/01/16)
郷原 信郎

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まさにその「プラットフォームの奪い合い」状況を書いた本。主体的な善悪や責任感を、マニュアルと監視カメラに置き換えてしまったこの社会では、うまくいかない事があると法制度の問題になってしまう。そして逆にいえば、企業は何かマズイことになっても「法律は守ってますから」で通してしまう。そして問題が大きくなるに到って、やっと渋々対処するわけだ(謝罪とかね)。要するに企業は利益を損ないたくないんだよね。だからこの場合、企業とユーザーはプラットフォームをめぐる敵対関係にあると言える。
この著者はコンプライアンス=法令遵守じゃないと主張したいらしい。つまり、企業にユーザーを思いやる気持ちや責任感を持つ「法人格」を求めているんだ、と僕は読んだ。「人にやさしくしなさい」とか、当たり前のことを言ってるわけね。その通りだよ、前時代的だけどw
そういう観点から、「法令遵守しろと言われても、現実には難しいときもある」と言うなど、企業に優しい面もある。ただ僕は、企業は悪ガキだと思うんで甘やかすとつけ上がる気がするね(笑)

しのびよるネオ階級社会―“イギリス化”する日本の格差 (平凡社新書)しのびよるネオ階級社会―“イギリス化”する日本の格差 (平凡社新書)
(2005/04)
林 信吾

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この著者はお調子者だから全部は信じられないけど、イギリスでの実体験から導き出した日本の「階級社会化」というのは、たしかに説得力があるし真を衝いている気がする。要するに島化。所得とか教育コストから、上流も下流も七光り――つまり親と同じ職業に就くようになって、家柄の階級が固定化してくるだろう、という推論。これは高原基彰のいう「趣味の背景」という問題意識や、三浦展の『下流社会』にもリンクしていると思う。
いちばん問題なのは、学校のブランド化だろうね。できる学校に入るにはそれなりに金も必要、っていう。公立はガタガタだしなぁ…。そもそも、ゆとり教育にしたら入試もゆとり仕様にしなきゃいけなかったよね。もう終わっちゃったけどさ。でも、評価の方法とゲイテッドコミュニティ化っていう問題は根本的に残るんだよなぁ。

「小皇帝」世代の中国 (新潮新書)「小皇帝」世代の中国 (新潮新書)
(2005/12/15)
青樹 明子

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お隣の激動の国を中からレポートした本。実感がこもっていて、すごく生々しくて面白い。特に日中の関係ということを考えさせられる。
例えば、2005年の日本大使館を襲撃した反日デモについてはかなり臨場感のある文章を書いているし、同時に背景もしっかり押さえている。1つには「小皇帝」にもいろいろあって、北京出身のヤツは親も金持ちで余裕があるけど、地方出身のヤツは泣けなしの金で上京してきた苦学生だということ。つまり上の本で書いた学校のブランド化、階級社会の問題。そして13億総競争時代という恐ろしい弱肉強食社会で高まる不満、不安。これらが反日デモに結びついたとする結論は、完璧に高原基彰の「個別不安型ナショナリズム」と一致する、というか、この『「小皇帝」世代の中国』を『不安型ナショナリズムの時代』の実践と考えた方がいいだろう。そして実感を込めながらも「嫌中」ではないところがすばらしい。この2冊を見る限り、日本と中国の状況は驚くほど似ていて、しかも中国の方が先に行っているということだ。日本の今後を知りたかったら中国を見ろと。
あぁ、中国行きたいな…。

波状言論S改―社会学・メタゲーム・自由波状言論S改―社会学・メタゲーム・自由
(2005/11)
東 浩紀、北田 暁大 他

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そして、決定的に僕の思考を底上げしてくれた本。これのおかげで混沌とした社会の流れが何となく見えるようになった気がする。「なんかこの社会おかしいな」と思ってる人はぜひ。

動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)
(2001/11)
東 浩紀

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東浩紀を一躍有名にした一冊。社会的にはちょうどアキバが元気で、オタクが目立ってきた頃にポンと出て流行った「オタク紹介本」という位置づけだけど、当のオタクの僕には「“オタク”から“社会”につながる本」ということになった。そういう読みをした人も多いと思う。
この本から僕は完璧に社会学とかオタク議論というものに傾倒していった(「建築をメタ化する」と言い訳しつつ…w)。
「ポストモダン」と「シミュラークル」は、この本で読んで一時期自分の中でめっちゃ流行った(笑)

ARIA(11) (BLADE COMICS)ARIA(11) (BLADE COMICS)
(2007/10/03)
天野こずえ

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ついに完結するらしいね!
「都市」「癒し」「萌え」という、上で述べたようなすべての僕の関心をを横断するテーマを持っている漫画。ただ前にも書いたけど、ちょっと最近は安っぽい感じがして好きじゃない。正直老害なんだろうと思う。
だから、次の巻で潔く幕を引くのはとてもいい判断だと思った。どんなフィナーレになるのか期待したい。

タビと道づれ 1 (1) (BLADE COMICS)タビと道づれ 1 (1) (BLADE COMICS)
(2007/04/10)
たな かのか

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いわゆる同じ時間を繰り返す『パンドラの夢』とか『Prismaticallization』系の物語(何ていうんだっけ)で、主人公のタビという女の子とその仲間たちは、小さな漁村から出られなくなる。しかもこの街の道は時空が歪んでいて、「テガタ」が無ければ通れない。タビたちは街から出るため(タビは「航ちゃん」に会うためだけど)、テガタを集め始める――。
面白いんだけど、1巻を読んだ印象だと背景が変化しないのはちょっとツライかな…マンガ栄えしない話かも知れない。ただ、心理描写はけっこう上手く描けているので、もしかしたらやり様によっては化けるかも知れない。要するに心の欠損を抱えていて、それが解決できれば街から出られるという話だと思うんだけど、先が読めるだけにどこまで読者の共感を呼ぶ問題設定をつくれるか、気分よいエンターテイメントをつくれるかがカギになる気がする。

萌える男 (ちくま新書)萌える男 (ちくま新書)
(2005/11/07)
本田 透

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これを読むかぎり、本田透は言われているほどキモくない。むしろ客観的ですらある。けっこう好きだと思う。
ただ、自分がモテないのを完全に女性のせいにしてるのだけはどうかと思う。女性をロールモデルでしか見れてない気がする。非モテだからしょうがないけどw

カーニヴァル化する社会 (講談社現代新書)カーニヴァル化する社会 (講談社現代新書)
(2005/05/19)
鈴木 謙介

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まさしくこの本の主張を肌で体験した1年だった。「若者が躁と鬱のあいだを行き来してる」というのは本当にその通りだと思う。ただ「…だろうか。」ばっかりでこの先の視点がまったく示せていないのは0点。

ウェブ人間論 (新潮新書)ウェブ人間論 (新潮新書)
(2006/12/14)
梅田 望夫、平野 啓一郎 他

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梅田さんがこの本で提示している内容は、すでにほとんど「はてな」とかネットの中で実現している。その意味で新しさは無いけど、こんなにたくさん新しい視点が詰まっているのはすごいし、それがすでに現実化しているネット界もすごい。そしてつくづく梅田望夫というひとはギークだと思った。日本でシリコンバレー的なものを体現するマスコット。そして聞き手だった平野啓一郎のバランス感覚もよくて、とても読みやすい本だった。
ただ、ここ最近ネットも落ち着いた気がするので、来年以降の梅田さんの展開に期待したい。


…というわけで、トータルで30冊弱。
ブロガーにしちゃ全然だね。ヽ( ´_ゝ`)ノ
  1. 2007/12/30(日) 02:28:13|
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