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300日目

080125-Fuyusora.jpg
OLYMPUS E-500

300日目ですが中に何もいませんよ(ちょwww)

▽CLANNAD 第14話
ことみシナリオに名前をつけるなら「まぼろしの郊外」以外に無いだろ、と思うオレ。
もうベタベタに泣かせシナリオだったけど、不覚にもスーツケースが国境を越えてバトンされていくくだりでヤられた…orz 
ただ、Keyのゲームが泣けるのは確かなんだけど、『Air』以降は切実な僕らの問題ではない気がする。むしろ「CLANNADはホワイトカラーによるブルーカラー・ノスタルジーだ」という話があったけど、そういう理解の方がしっくりくる。『批評の精神分析』によれば、ことみシナリオは涼元悠一らしいんですが。

ところでコレ、よいゼロハリのCMだよね。「娘への想い、プライスレス」とか言いそうだよw

まぼろしの郊外―成熟社会を生きる若者たちの行方 (朝日文庫)まぼろしの郊外―成熟社会を生きる若者たちの行方 (朝日文庫)
(2000/02)
宮台 真司

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Keiさんの言うように「はてな」の場をつくるポテンシャルはかなり魅力的なんですが、キャリア内で閉じてるのと中で煮詰まってて年齢層が高い(俗に言う「非モテ論壇」)のはちょっとなぁ…と思う。やっぱ若い人の話も聞かなきゃマズいよー。
ただ、はてなとその外に2つブログを持つってのはアリかもなぁ、とちょっと思ったね。まあホントはWeb全体がはてな化してくれたほうがいいし、長期的にはそうなっていくんだと思うんですが。
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  2. 2008/01/25(金) 11:26:02|
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296日目

ブログの効用―ブログを1年続けられる人は2割に届かず。 モモログ

ブログを書く効用はなによりも(〈種の倫理〉における「個」としての)〈私〉という自我を立てることでしかないのだけれども、それはここでうだうだと書いてもしょうかないだろう。

そうなんだよねー。
基本的に自分の関心にしたがって書くから、自我がどんどん先鋭化していってるのを感じる。で、だんだん暴走気味になってきて、欲求に時間と体力がついてかなくて空中分解しそう…w

主張ははっきりしたし、書くネタもあるんだけど、僕の主題は漫画や建築であってブログじゃない。だから最近はブログに割く時間すら煩わしいんだけど、無きゃ無いでまた困る。

まあ、社会にコネクトしてない主張なんて怪物化するし、世の中の流れが変わらないかぎり潰さないと決めてるんですが(停滞はする)。


笑の大学 スタンダード・エディション笑の大学 スタンダード・エディション
(2005/05/27)
役所広司、稲垣吾郎 他

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面白かったけど、キャッチのいう「三谷幸喜最高傑作」ではなかったかな。個人的に『王様のレストラン』のほうが好き。ただ「劇中劇中劇」とでも言うべき3重に捻くれた構造はかなり濃い三谷臭がする。
あとアニメの『絶望先生』ってかなり舞台演劇っぽいんだなとコレを観て思った。

つくりながら考える・使いながらつくるつくりながら考える・使いながらつくる
(2003/02)
山本 理顕、山本理顕設計工場 他

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だめだ、裁判の方が気になって頭に入らない。
山本理顕はこの本に収録されている邑楽町のコンペを行政にフイにされたことで訴訟を起こしている。コンペ当時の町長が代替わりして行政側が心変わりしたしたことが原因で、確かに山本に非は無いのだけど。

クドいほど住民参加を強調して、こんな本まで出したし、正当性は自分にあると思ったから裁判所に訴えたんだろうが、それだけ作業を積み重ねた結果が“トウフの化け物”みたいな建物なのは、根本的にどうなのかと僕は前から思っている。それは西沢立衛が言うように「客観的理論のドライブからメチャクチャな理屈をひねり出す」建築家の悪癖でもあるし、「建築は実験装置」と言い切る山本の無神経さや、その病的嗜好の偏執性を、誰か(エライひと)が「趣味」の問題から拒否したんじゃないかという気がしてしまう。むしろ「「趣味」の問題はこれだけ協調を図っても、嫌なものは嫌」という皮肉をこの本が体現してしまっている。
あるいは都市と地方の対立かも。

他人の作品を見てても参考資料という感じで、心ここにあらずだなぁ…。


シンポに向けてのメモ 渦状言論
シンポに向けてのメモ2 渦状言論

東浩紀が明日のシンポでトリップしてる。気合入ってんなぁ。
そうなんだよね、東さんにはその辺から政治に切り込んでいってほしいと思う。そういう政治に関する無自覚的なキモさを相対化する役目こそが、この人の仕事なんじゃないかという気はしてる。あまりにバイタリティが溢れててなんでも首突っ込むけどさw オタク関係は後が突っかえてるので、席を譲ってください(笑)
Keiさん行くんだ、いいなぁ…。
Galaxy02_20071212210807.gif
前に作った図面を引っ張り出してみました。
  1. 2008/01/21(月) 21:18:13|
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295日目

書いてるシナリオが正念場に来た。
ここからは一段論理のステップアップが必要になる。
気合を入れなくてはいけない。
完成の暁には「美少女ゲームの臨界点」を超えられるはず…
頑張れオレ!
  1. 2008/01/20(日) 23:59:27|
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日本式トンボってスゲー



フォントはHelveticaが好き。

リフィル(手帳のルーズリーフ)って高価いしデザインも微妙なのが多いんで、今年は自分で作ってみたんだけど、トンボの便利さを実感した。

080120-Tonbo1.jpg

青線のようにトンボ同士を結んで切ると、キレイに4分割出来るし、仕上がりに跡が残らないんだね、すげー考えられてるわ。
まあ、たぶん長辺中央部の十字は本来位置合わせ用だと思うんだけどね。
  1. 2008/01/20(日) 15:17:43|
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『花とアリス』 ってか、これ何てエロゲ?

花とアリス 通常版花とアリス 通常版
(2004/10/08)
鈴木杏、蒼井優 他

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あぁ、初 岩井俊二なのにタイトルで台無しだ…w
ぜったいこの記事オタクしか読まないよ(笑)

以前パッと見の印象で、『僕と彼女と彼女の生きる道』の映像(え)を岩井俊二的と言ったけど、違いますね。写真家で例えると『僕カノ』は佐内正史的でコントラストが高くカラッとしてるけど、『花とアリス』は会田我路的でジメッとしてエロい…w レベル補正でRGBのどれかを強調すると「懐かしい感じ」の写真になるけど、ソレ系。いわゆる“思い出美化系”というか、ナルシスト。軽くロリコン趣味の入った画面です。

ストーリーもリリカル&エキセントリック。花とアリスというなかよしの女の子2人が、1人の男の子をめぐって三角関係になる話なんだけど、この男の子というのがまた変なヤツで、落語が趣味で、歩きながらいつも「寿限無(じゅげむ)」をブツブツつぶやいてる(アブネー)。…で、そんな調子だから道ばたで頭をブツけて倒れるんだけど、そこに花がつけ込んで「あなたは記憶喪失で、私と付き合っていました」とウソぶく。花はメンヘルというかヤンデレ系というか、思春期特有の歪みを持っている少女で、彼を盗撮したり、アリスともソフトレズっぽい関係にある…。

僕が注目したのは、この物語が「女の子2人によるヘタレ男の取り合い」というギャルゲーテンプレな話にも関わらず、最近の美少女ゲームにありがちな閉塞感がないなーということです。それはたぶん、花とアリスが男にとって都合よい「キャラ」ではなくて、自立した存在として描かれているからだと思う。美少女ゲームでは主人公とヒロインが互いの欠損を補って、ほとんど一心同体になることを結末とする=人間のコミュニケーションを肯定するけど、そんな状態は本来ありえない。むしろ『花とアリス』では、登場人物はそれぞれ別の人生を歩んでいて、それがほんの一点で触れ合ったことで互いに影響をあたえ、またそれぞれの道を歩いていく…という、むしろディスコミュニケーションこそを肯定しているように思えます。特にそれはアリスというキャラに表れている。彼女は最初、花と共依存の関係でペアとして描かれていますが、芸能事務所にスカウトされたことをきっかけに、独自の主体性をもって自分の人生を歩いていくようになる。いわば「学園」的な世界観に風穴を開ける存在であり、それは今の美少女ゲームに無いものだし、健全だよなぁ…とちょっとまぶしく思いました。

ギャルゲーでも、いまアニメでやってる『CLANNAD』なんかは、昔のKEYに比べればだいぶフランクになったなーという感じは受ける。でもやっぱり“なかよし空間”臭さはまだ拭えない。僕が今やってる『秋色恋華』なんかも、ヒロインに芸能人を持ってきたり少し「俗」を取り入れようという努力は見えるけど、まだ都合のよい俗世間でしかない。結局それがいまの美少女ゲームの限界ということなんだと思う。

その点、この映画は女の子たちにそれぞれの人生を感じられたのがよかった。ただ反面、相手役の男の子にはカタルシスのない話だよなーとも思ったので、そこが残念。
  1. 2008/01/19(土) 18:45:55|
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『批評の精神分析』が面白い。

批評の精神分析 東浩紀コレクションD (講談社BOX)批評の精神分析 東浩紀コレクションD (講談社BOX)
(2007/12/04)
東 浩紀

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早速読んでいますが、「第7章 どうか幸せな記憶を。」がもうサイコーに面白いです。タイトルで想像つくとおりギャルゲーばなしで、元々『美少女ゲームの臨界点』という同人誌に収録されてた対談ですが、美少女ゲームに青春を傾けたひとや葉鍵信者はぜひ読んでほしいです。

これによると東浩紀の美少女ゲームに対するスタンスは、僕とまったく一緒だと言っていいです。取り上げられたゲームもほぼ全部やったし。そしてこのへんに核メンタルを置くと「美少女ゲームは終わった」とか「奈須きのこはダメだ」というスタンスになるのも自然なんですよ。だから僕の「エロゲーランキング」は時間が止まってるし、奈須が中二病…というか頭の足りないガキにしか見えないのも筋が通った話だったんです。読んで確信しました。

美少女ゲームのいわゆる『To Heart』的世界観(主人公と攻略対象キャラの楽園)が消費し尽されてしまって、ギャルゲーはもうオタクに与えてやれるものがなくなって袋小路に追い込まれるわけですが、そこで登場してきた奈須きのこは完全に空気読めてなくて自分の妄想を垂れ流してるわけです。だから僕のような生粋の泣きゲーファンにはテメエなんかお呼びじゃねえよって感じなんですよね。少年マンガはジャンプでやれよ!と。

要するに新伝綺とかファウスト系は、美少女ゲームにとって異文化なんですよ。だから僕はもっと正統に美少女ゲームの問題意識を継承する物語を必死で探してる(つくってる)わけで。

あとこの論法を援用して、今やってる『true tears』をボッコボコに叩いてやりたいなと思っています。『true tears』を京アニに対する神山一派のアンチと捉えるなら、同時にKey×TYPE MOONや泣きゲー×新伝綺という対立構図も言える気がするんですよ。まあ今後の展開次第なんですが、カンですが僕は『true tears』はすごいクサい気がします…。

まだ読み終わってないんですが、とりあえず7章だけ読み終わった時点で単体でちゃんとしたエントリ立てますね。本当面白い。
  1. 2008/01/17(木) 00:10:36|
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291日目

『眠れる森』をラストまで観終えました。

眠れる森 DVD-BOX眠れる森 DVD-BOX
(2005/04/20)
中山美穂、仲村トオル 他

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エントリ立てて評価するほどじゃありませんでしたが、面白かったです。ストーリーは後半かなり超展開で、サスペンスものにありがちなグダグダな感じ(「もう全員犯人でいいよ」的な…)になっちゃいましたが、雰囲気は一貫して良かったですね。かなり浸れました。石橋凌にハマったぜ。

――ところでこのドラマ、『ひぐらしのなく頃に』の元ネタだったりしません?似てるんだけど。


あと、今期のアニメをひととおりチェックしましたが、どうも全体として期待ハズレ感が強いです。ちょっと新しい地平を切り開くようなパンチある作品が無いですね。
こういうときは原点に帰って自分の作品作ったり、本でも読んでたほうがいいや。ということで新刊購入。

080116-Books.jpg
一冊変なのが混じってますが。

知らなかったんですが、最近新しく「オタク第四世代」という呼称があるみたい。僕は1980年代生まれだからオタク第三世代なんですが、90年代生まれの第四世代は『動物化するポストモダン』にもまだ載ってませんでした。
一般的には第四世代=ネタ文化と理解されてるようですね。

オタクカルチャーに元気が無いのは、僕たち第三世代(1980年代生まれ)の文化が飽和して飽きちゃったのと、第四世代(1990年代生まれ)の文化がまだ爆発してないということがあると思う。僕はまさに第四世代に作り手として打って出ようと思っているので、ちょっとどんなスタンスでいくか悩むところ。…まぁたぶん、一週間くらいの一時的な気分でしょうがw


余談。
『動物化するポストモダン』を読み返したら、意外に村上隆や都市のことも語ってて、まだ僕は東浩紀の影響圏から脱してないな~と思った。

動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)
(2001/11)
東 浩紀

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  1. 2008/01/16(水) 13:18:02|
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289日目

080116-Uonuma.jpg
お土産の魚沼ビール。
OLYMPUS E-500


1泊2日で新潟に冬山レジャーに行ってきました。
スノーボードは3回目ですが、どうも右ターンが上手くいかなくて突っかかり気味です。
誰かコツとかわかる方がいたら、教えてもらえませんか?
今シーズン中に何とか初心者は脱したいところです…w

ちなみに、スキーはけっこう出来ますよ。
  1. 2008/01/14(月) 23:59:00|
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「お前以外の人間は全員お前じゃねえ」なら文句言うな ―誰かに理由なく嫌われるのはむしろ当然―

どうせ誰も聞いちゃいないが、番外地から参加。
はてな村で盛り上がる「書評」にまつわる問題について。

「ダメ書評」に対するマンガ編集者の視線 ラノ漫―ライトノベルのマンガを本気で作る編集者の雑記

批判と称されるものの大半は批判者個人の嗜好にすぎません。好きな作品に自分好みの展開を望むことは自然ですが、すべてが望み通りいくわけがありません。それをするためには、世の中のすべての人間が同じ価値観の中で生きる必要があります。


そんなの百も承知だ。しかしそれを言うなら作品だって作者や編集者の嗜好に過ぎないのに、読者は自分の嗜好すら表明できないのか。「お前らは愚民なんだよ」と?
作家ばかりが好き放題言いっ放しなんて絶対許さないぞ。

創作を“コミュニケーション”と捉えると、読者とのキャッチボールが成立してこそはじめて作品は意味を持つと思う。だからコミュニケーションのキャッチボールが出来ない作家・編集者は、どんなに優秀でも消えてもらって結構。

m_tamasakaさんと僕の間にある隔たりは、作り手/読者という以上に「作品」というものにどんな価値を見ているかという違いだと思う。m_tamasakaさんは編集者だから、たぶん作品の独立性や独自性を信じて淀川長治的に「どんな作品も良い所がある」とか、「悪い作品なんてない」と思ってるのかも知れないけど、物語に関して言えば僕やたぶん他の書評サイトの人たちが言ってるのは、「良い・悪い」じゃなくて「好き・嫌い」のレベルの問題でしょ。「自意識を押し付けんなよ!」ともどっかに書いてた気がするけど、上にも書いたように文学作品なんてコミュニケーションツール以上に何の意味があるの?少なくとも僕は「良い・悪い(上手・下手)」には何の興味もないよ。

ひとりで本に向き合えば作り手とのコミュ、ブログに感想を書けば他の多くの読者とのコミュ――。それなのに本当に言いたいことも言えずに、↓の人みたいに都合の良い言葉しか書けなくなってしまうのなら、もうブログやってる意味も無ければ「作品」が存在している意味もないでしょう?それは非コミュだよ。

意見をかわすより「ありがとう」って言えばいいと思うよ。 60坪書店日記

井上堅二先生。面白い作品をありがとう。
勇人先生。なごむ作品をありがとう。

※決して「60坪書店日記」さんを貶める意図はありませんが、僕は“クリエイター信仰”的なものが嫌なのです。

そんなの『ヨイコノミライ』の漫研みたいに、ぬるま湯で傷舐めあってるだけじゃんか。

別に表現者だからって偉くないよ。作家は自分の作品でメシを食ってるだけであって、それに敬意を払うべきなんて法律はない。それは単なる言いたいことが言えないヤツのコンプレックスだろうし、見向きもされなければ作品だってウ○コに過ぎない。

褒めてばかりの読書感想サイトと、健気な美少女作家のこと ウィンドバード::Recreation

たとえば「ラストが駄目だったけどそれ以外は面白かった」と書くのと、「途中まで面白かったけれどラストが駄目だった」と書くのとの違い。それを読む人は、前者を「高評価」、後者を「低評価」と捉えるのではないか。これは単なるレトリックの問題というだけではなく、気に入らないところを切り捨てて評価するか、気に入らないところも含めて評価するかの違いが大きいのだと思う。


また、上のエントリのタイトルが言うように、紹介する作品を悉く褒めるサイトと、ザックリ言うサイトがある。わかりやすい例で言えば最近の「Something Orange」と「いつも感想中」の対立。
別にこれはどちらが正しいということではなく、スタンスの違い。
私見では書評サイトは「漫画読もうぜ」のように「全部面白い」と考えるプリミティブなスタンスからはじまって、「いつも感想中」のようにラディカルな状態を経過し、また戻ってきて「Something Orange」のようになる気がする(これは「Shamrock's Cafe」の変遷を見ていて思ったのだけど)。どれがいいということでもなく、ただ「Something Orange」は新参ホイホイになるし、「いつも感想中」のように主観丸出しの書評には固定ファンが付くということ。

積極的にオタクであるということ。 Something Orange

よくいるよね、アニオタをばかにしつつ、現代アニメの一本も見たことがない奴とか。それはやっぱり最低だと思うんですよ。ある文化を非難するときは、その文化の最高の作品を味わってからにするべき。


ちなみにこの主張は完全に無効であると思う。なぜなら先入観なくして人は物事を見れないし、全てのことを先入観払拭するまで追及してたんでは、いまの時代脳がパンクする。初音ミク騒ぎの時に書いたけど、人は先入観で自分に必要な情報を取捨選択して不必要な情報には過小評価したレッテルを貼るのが普通であり、この記事のタイトルにしたように「誰かに理由なく嫌われるのはむしろ当然」だ。それを取り消したいんであれば対話が必要であり、y_arimさんのようにある程度覚悟も必要。

新年もマシンガン その1:「嫌なら見るな」を撲滅したい HINAGIKU 『らめぇ』

軋轢を拒み、軋轢を生みそうな相手との接触を避けて生きるのは賢明だろうが、そこには生の熱さがない。自家発電もいい、同好の士とともに熱狂するのもいい。だが、他者とのぶつかり合いもまた、エラン・ヴィタールなのだ。
異を唱える者とは徹底的にやりあうべし。


ただそれはすごく疲れるから、あくまで自分が楽しい範囲で共感し、反論して意見を戦わせ、相互理解を目指すのが現実的な生き方だと僕は思う。だから作家も楽しい範囲でやればいいのに…。

もったいない NaokiTakahashiの日記

読者の正しい批評にさらされて才能ある作家が潰されるのは、別に間違っちゃいないんだけど、もったいないなあと。


またNaokiTakahashiさんのように才能が「もったいない」と考える向きもあるけど、僕はその作家の生き方の結果として作品があると思っていて、すばらしい作品だからってそれ単体で存在してもしょうがないし、批判に凹んで辞める作家がいるのも悪いことだとは思わない(ホントにいるのかそんなヤツ?)。むしろその才能がもったいないからといって手厚く保護するのは、まるで絶滅動物を保護しているようで、却って作家を見下している気がしていやだ。

――m_tamasakaさんがそのへんの機微を理解できないとは思わない。ただ文章にするうえで、「編集者」という立場のうえで切り捨てると、過激な主張になるということ。
“立場を背負った”ということでは廣田恵介さんのエントリがわかりやすい。

社会性を持つ 550 miles to the Future

僕は、映画やドラマが成立するプロセスをある程度、知ってしまっている。だから、ドラマの『ハチクロ』で『北の国から』のパロディをやっても許せる。キャスティングだって、プロダクションの力関係とか、いろいろあったんだろ。つくってる側は、ファンと違ってリスクしょってるんだ。だから、「見た以上は悪口禁止」だ。


言い分は分かる。しかしこれを受け入れてしまってはマズイだろう。それでは根回しに腐心する新米議員候補と全く同じになってしまう。それ(コネ社会、不正社会)は僕がいちばん恐れている事だ。

廣田さんはこうも書いている。

以前に、「蔑むな、愛せ」と書いた。愛は、怒りによって支えられるのかも知れない。だとしたら、『ネギま!』『ひぐらし』の実写化に猛反対した人たちには「最後まで、許すな」と言いたい。もし本当に、怒れば怒るほど、愛が深まるのであれば。

僕はこれでいく。だから書評に手加減はしない。


余談。
知り合いで漫画業界に長年携わってる人がいるのだけど、その人は「ハチクロの面白さがわからない」と言う。僕が思うに、『ハチクロ』は作品の独立性(どんな作品にも良い所がある)を担保としたエンターテイメントの文法では、たぶん面白さが補足出来ない作品なのだ。そうではなく、ハチクロを楽しむには自意識を核としたナルシズムや「好き・嫌い」の“主観”がきっと重要なファクターになっている。ちなみにその人は僕(24)より1世代上なんだけど、こうした自意識的な作品読みは「エヴァ世代」の上と下でかなり異なっていて、どうも上の人たちには僕らの考えが全く分かってもらえないように思う。おそらくm_tamasakaさんも上の世代なんじゃないだろうか?でも、羽海野チカや新海誠みたいな、コミュニケーションの上に成り立った作家性というのもこの先理解する必要があるよ。

余談2。
僕は「コミュニケーション至上主義」のいまの世の中は嫌いなはずなんだけど、思っていたことを吐き出してみたら「完全に非コミュ」というのも、どうも嫌らしい。
…そのへん微妙なんだけど、本田透に共感しながらも「現実を全否定する」というスタンスが受け入れられないことから、僕はまだ他者に希望を失っていないんだと思う。「これつまんねーよ」とdisりながら、相手の言い分を理解しようと試み、自分の主張を理解してもらおうと努める姿勢が、僕にとってはいちばん楽しいようだ。

関連記事:ダメプロに対する客の視線 萌え理論Blog


ひとを“嫌う”ということ (角川文庫)ひとを“嫌う”ということ (角川文庫)
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  1. 2008/01/10(木) 01:07:29|
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283日目 パソコンそうじ

マイパソをお掃除してキレイキレイにした。
ハードディスクの中身ではなく、物理的に。
過去2回、埃のショートでHDとマザボを駄目にしてるので、けっこう丁寧に扱ってる。

私見だけど、埃の溜まりやすいデスクトップ型は半年に1回くらいは掃除しないとヤバそう。
箱開けて、ウェットティッシュとエアダスターでゴミを取る。あとフタの空気穴の埃も取る。
これでだいぶ違うと思う。

買って一回もフタ開けたことない人…ヤバイよ(笑)


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  1. 2008/01/08(火) 18:11:54|
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人間は恋と革命のために生まれてきた 『さよならピアノソナタ』

「最後から二番目の革命家だよ。政争で僚友ヨシフ・スターリンに敗れ、メキシコに逃れ、世界革命の萌芽も見出せずに死んだ。でも、彼の不運は隣にスターリンがいたことじゃない」
 先輩は呆然とするぼくの手からベースを抜き取ってアンプにつないだ。
「彼の不運は、隣にポール・マッカートニーがいなかったことだ。最後の革命家には――ジョン・レノンには、ポールがいた。幸運なことにね」


さよならピアノソナタ (電撃文庫 す 9-6)さよならピアノソナタ (電撃文庫 す 9-6)
(2007/11)
杉井 光

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こんにちは!好きな革命家は北一輝です(挨拶)。
というわけで件の杉井光の小説。デビュー作『火目の巫女』を途中で飽きて売っぱらったので(ひでぇ)、実質これが初見です。『神様のメモ帳』とか、カラーが出てくるにつれてだんだん僕の趣味に合ってきた。

この話は天才ピアニスト少女と音楽評論家の息子の物語。ピアノを弾くことをやめた彼女が少年の前に現れたとき、なぜか彼女は超絶技巧でエレキギターを弾いていた…。

とても綺麗な話です。クラシック音楽、ハーフの天才少女、気持ちをぶつけ合うセッション、夜の線路、不法投棄のゴミ捨て場でのコンサート――と、詩的で絵になりそうな場面が頻出。僕もだけど杉井光はなかなかロマンチストですね。
ただ、全体的に雰囲気はよいのですが、いま一歩という印象が残ります...。例えば、中盤の主人公とヒロインのセッションシーンの盛り上がりはなかなかのものですが、反面それ以降が坦々としていて終盤も盛り上がりに欠ける。ヒロインの真冬はツンデレだけど、それにしても前後半で性格がブレている気がする。厳密に言うとプロローグで軽くデレ化してるんですが、その後再会してからのツンっぷりが軽く理不尽です。で終盤にかけては影を潜めたようにフツーの女の子になってる…ちょっと読んでて同一人物として同定しにくかったです。あと一番アレなのが、この話たぶん続編が出ると思うんですが、もう最大のヤマは片付いてるということ。主人公と真冬の間の問題はケリがついたし、最大の魅せ場だと思われるセッションは使っちゃった。その意味では一巻でキレイに完結してるんですが、それにしてはサブキャラの幼馴染みと神楽坂先輩がいらない子状態…たぶんこの4人でバンド結成して云々、という展開なんでしょうが、ちょっと最終的な目標をどこに設定するか悩ましいですよね。むしろ真冬はそんなことしてないでプロに復帰した方がいいだろうし…w

…まあいちゃもんはつけたけど、主人公のナオが最初は白目で見ていた真冬のことをだんだん気になっていく様子はすごくうまく描けてたし、ちょっとウンチク混じった上品な文体も好みだったので、気分よく読めました。あとで『神様のメモ帳』も読むと思います。


余談。
イラストが植田亮だったんですが、この人やっぱ絵上手いです。見開きカラーページの斜めアングルの真冬の顔と、表紙のピアノの艶の質感が、ちゃんと文章読み込んでる感じでいいです。ただ、モノクロイラストに数点クオリティの低いものがある。普通の状態で植田亮がこういう絵を描くとは思えないので、たぶんスケジュール的に厳しかったんだと思います。
ライトノベルの挿絵にはよくこういう状態のものが散見されますけど、これはイラストレーターが悪いのか編集者が悪いのか。いずれにしろ品質管理がなってませんね(あるいは、質を落としてでも点数を増やしたか)。

余談2。
出てくるクラシックの曲を知らないとイメージが湧かないかも知れない。全部名前は知らなくても聴いたことある曲ばっかりですが…。


神様のメモ帳 (電撃文庫 す 9-4)神様のメモ帳 (電撃文庫 す 9-4)
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杉井 光

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  1. 2008/01/08(火) 07:21:53|
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282日目 新作アニメの季節

例によってMOON PHASEさんにお世話になりました。m(_ _)m

今期は続編が多いね。僕のオススメは原作屈指の「ピノッキオ編」部分をアニメ化した『GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-』と、数年ぶりに佐藤竜雄が監督を務める『シゴフミ』です。

原作がヒットしたけどアニメは未知数な『狼と香辛料』も一応チェックしてみます。『ARIA』はアニメ嫌いだけど、原作も終わりだから我慢して観ようかな…。

ちなみにパッと見ヤバそうなのは、『H2O』と『true tears』。やっぱギャルゲー原作は見るからに予算キツそうだ...。


あ、あと2クールで引き続き放送中の『CLANNAD』と『ガンダム00』も喜んで観てます(笑)
  1. 2008/01/07(月) 20:18:53|
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カリスマたちの青春グラフィティ 『チェーザレ 3』

チェーザレ 3―破壊の創造者 (3) (KCデラックス)チェーザレ 3―破壊の創造者 (3) (KCデラックス)
(2007/04/23)
惣領 冬実

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これも歴史モノで、やはり話が深く面白い作品。やっぱ、ストーリー重視なら焦って作っちゃダメだと思うw

僕は高校で世界史取ってないんで詳しくないし、この本は敢えて前知識無しで読むようにしてるんだけど、それでも知ってる名前がチラホラ出てきて期待が膨らむ。レオナルド・ダ・ヴィンチやロレンツォ・メディチ…そしてこの巻では「マキャベリズム」で有名なマキャベリが登場。バラバラに知識として知っていた名前が、活き活きと同時代を生きていて、しかもこの話の場合は同じ1つの大学に集い、それを中心に物語が動いているのだからとても刺激的だ。歴史の新たな面白さを教えてくれる漫画。

この巻でも相変わらずチェーザレ様はカリスマに溢れていらっしゃるのだけど、話の展開が緩やかなので、まだ取り立てて書く事はない(笑) ただそれでもじわじわと状況は動いている気もするので、なんか上手くストーリーを紹介しにくい漫画。口では言い表しにくいので、この面白さは読んで味わってほしい。

ただ、『ヒストリエ』の次に読んだから思ったんだけど、そういえば今まで全く女の子が出てきていない事態に気づいて驚嘆したw(それでも読ませる漫画だということ)
  1. 2008/01/07(月) 11:01:35|
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NHKスペシャル「激流中国 5年1組 小皇帝の涙」 中国の学歴社会

「明日仮病を使って家にいれたらと思います。でもそんなことはできません。結局、歯を食いしばって耐えるしかないんです」

NHKスペシャル「激流中国 5年1組 小皇帝の涙」を観た。
13億人による過当競争の中、一人っ子政策によってさらに加熱する親たちの教育熱。小皇帝と呼ばれる一人っ子の申し子たちにかかるプレッシャーは尋常なものではない。大学入試の受験者は日本の10倍…にも関わらず大学生の就職内定率は7割程度。彼らからすれば先の見えない耐久レースを戦わされている気分だろう。

観て、もう環境自体が気違いじみていると思った。「国家主席になりたい」と恥ずかしげもなく答える生徒がいれば、先生も先生で医者になりたいという生徒に「頭の悪い人はなってはいけません」。…もう何から突っ込んでよいやらwww “中華脳”の源流を見た気がした。そりゃ厚かましくもなるわ、僕がこんな環境にいたらたぶん狂ってる。親の教育参加も半端ない。ことある毎に学校に呼び出される…だけならいいのだが、クラスの学級委員選挙に親も投票する。「○○君がんばって!」まるで共産党員の予備選挙。

終始そんな調子なので、子供の考え方にも当然悪影響が出る。まず人を成績で見る、頭の悪いヤツとは付き合わない。なぜなら「『朱に交われば赤くなる』と親が言うから」。またあまりに親が勉強を強要するために、ときに子はモラルすら置き去りにする。クラス当番をサボったのは、「勉強する時間が減るから」。リバタリアニズムここに極まれり、だ。

もちろん親が理不尽なくらい勉強を強要するのにもワケがある。保護者達のなかには公務員だったが、リストラされた者も少なくなく、生き抜くための自己鍛錬の必要性が骨身に凍みているのだ。うろ覚えだが高原基彰の『不安型ナショナリズムの時代』によれば、中国は市場経済導入の前後にかなりの失業者を出しているはず。国営企業を相次いで廃止し、公務員の人員をどんどん削減しているからだ。…そんな状況だから、たった1人の息子・娘を頼みにしたりエリートに育てようとする気持ちは分からなくはない。
しかし、子供を自分の暮らし向きのための“道具”として見てはいないだろうか?

感想は2つある。
1つ、上で述べたように子供は親の道具じゃない。近代国家になりたいのなら子供の主体性を尊重するべきだ。過度な期待と親自身の人生を押し付けることなく、あくまで子供のために、愛を持って教育すべきだ。

2つ、親が長い人生とその経験を以て得た結論とはいえ、過程をすっ飛ばしていきなり結論だけを押し付けるべきではない。理屈で理解できても気持ちが付いていかないことは多い。子供の関心と主体性を尊重するべきだ。

とはいえ、実際13億人もいたらそんな余裕は無いよなぁ…orz

そんな状況で燃え尽きる子供も多いらしく、全人代でも子供の負担軽減は課題とされているようだ。しかし印象的だったのは、そのニュースを見た子供が言い放った言葉だ。

「口で言うだけよ。結局何も変わらない」

――「ゆとり」とか言ってたどこかの国も耳が痛いのではないか。彼らは決してバカではない。彼らの自主性を信じて、のびのびさせてやることは出来ないものか...。


不安型ナショナリズムの時代―日韓中のネット世代が憎みあう本当の理由 (新書y)不安型ナショナリズムの時代―日韓中のネット世代が憎みあう本当の理由 (新書y)
(2006/04)
高原 基彰

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「小皇帝」世代の中国 (新潮新書)「小皇帝」世代の中国 (新潮新書)     .
(2005/12/15)
青樹 明子

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  1. 2008/01/07(月) 01:42:32|
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*雪の写真*


OLYMPUS E-500

実家に帰郷したときに撮った写真。
石川直樹の『POLAR』に影響されました。(^-^*)

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POLAR ポーラーPOLAR ポーラー
(2007/11/16)
石川 直樹

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  1. 2008/01/06(日) 16:20:13|
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漫画界屈指の歴史大河 『ヒストリエ 4』

ヒストリエ 4 (4) (アフタヌーンKC)ヒストリエ 4 (4) (アフタヌーンKC)
(2007/07/23)
岩明 均

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最近は歴史モノの上手さに定評ある、岩明均の漫画。現在連載しているものの中では屈指の作品だと思う。3巻読んでからだいぶ間が空いちゃったので、話けっこう忘れてるな…w

4巻は少し筆休め的な色合いが強いと思うけど、それでもかなり面白い。この巻によって空白だったボアの村でのエウメネスの青年期(思春期?)が補完され、幼年期から青年期までの彼のストーリーが1つに繋がる。そして1巻冒頭の渡河の場面に戻るわけね、はーなるほど。

この巻を通して、彼は賢く勇敢な一角の人物として成長を遂げたように思う。そしてきっと、5巻以降での大活躍に繋がっていくのでしょう。――つまり、この4巻をもって序章は終わりを告げた。

この巻で印象に残ったのは、エウメネスとボアの村の娘、サテュラの恋愛模様。2人は互いに想いを寄せながらも、背負う激しい運命の流れの中で、結局一緒になることはできなかった。「恋と革命(私的充足と公的充足)」の狭間に引き裂かれるという――これはたぶん物語のいちばん根源的なテーマなんじゃないかと僕は思うけど――使い古されたパターンだけど、それでもガーンと心に響くこの手のエピソードはやっぱり大河が1番だと思う。ちょっと現実の恋愛ではこういうのは無理だしな(笑)

余談。
サテュラとバルシネの見分けつかない。描き分けできてねーよw
  1. 2008/01/06(日) 13:38:52|
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NHKドキュメンタリー「民主主義」 宗教と独裁の狭間で

「おかしいですが、民主主義を口にしながら私に独裁を求める人がいる」(パルヴェーズ・ムシャラフ)

NHKのドキュメンタリー「民主主義」を観た。
今回はいま世界で1番熱い国(主観)、パキスタンのムシャラフ大統領ロングインタビューだった。さまざまな思惑が衝突する、この国の最高権力者である彼の肉声に迫ったこの番組はとても見ごたえがあった。

記者との会食の席でムシャラフ大統領は、民主主義に対する自身の考えを非常に理論的に、明確に語った。この番組によれば、彼の目指すこの国の姿こそ、まさに民主主義そのものである。彼は言う。「この国には民主主義の浸透を妨げる2つの問題がある。1つは民衆に根強く残る、封建体制の権力構造。もう1つは民衆が寄せる軍に対する過剰な期待感だ」と。イスラム教の名の下封建体制が温存され、権力は宗教家に集中し民衆は力を持たない。そんな民衆がいざという時に頼るのは軍だが、軍もまた独裁体制である。そうではなく、民衆自身の意志によって国は運営されるべきであると彼は言う。非常に熱の籠ったことばであり、本心であるように見えた。自身クーデターによって大統領になった人の発言としては意外だ。ニュースで見てるときから単純な武闘派の悪党ではない気がしてたけど、ここまで真面目な人とは思わなかった。政治家としてはかなりマシな部類に入ると思う。少なくともブッシュよりは全然いい。間違いなく知識人には人気がありそうな大統領だ。

大統領自身や多くの人のインタビューからこの番組が浮かび上がらせてくるのは、「ムシャラフ大統領は軍による独裁体制のアタマではあるが、同時によい政治家である」というストーリーの線だ。この番組の筋書きを信じるなら、大統領は自分の操作のもとで権力をゆるやかに軍から民へと移行しようとしていて、自分の仕事はその際にできる限り軋轢が生じないように努めることであり、独裁は望んでいないと明言している。

しかし、大統領がそうして民主主義を目指す一方、民衆の関心はすれ違いを見せる。「大統領はいい人かも知れないが、私たちに仕事をくれるわけじゃない」と市民が言うように、彼らにとっての関心はもっと卑近なのである。これはパキスタンに限ったことではなく、日本でも安倍前総理が憲法改正という理想を掲げたのに対し、もっぱら民衆の関心は年金問題だったように、恐らく世界中で同じ構図が起こっている。最近読んだ小説『さよならピアノソナタ』の神楽坂先輩のことばを借りれば「人間は恋と革命のために生まれてきた」が、「物語三昧」のペトロニウスさんが言うように、「恋と革命の両立は極めて難しい」。つまり、私的充足と公的充足は両立しにくいのである。両立しにくいからといって逃げては駄目なんだけど、現状ひとびとは神に逃げる、しかし、その神というのも最近このブログで盛んに言っているように「あたかもホントっぽいウソの吹き上がり」なのであり、実態は利権構造である。

同時多発テロ以降アフガン周辺の状況は僕も調べたので、このへんの民族とか宗教の状況は結構わかってるつもりだ。それを考えると色々な思想・主義・主張が入り混じっていて、この社会の舵取りはホントに難しいだろうなと思うのだけど、結局根本にあるのがアメリカ的なものとの対立なのは明白だ。アメリカ的な社会流動化を受け入れれば豊かにはなるが、文化は破壊され格差も増大する。だから宮台真司が言うようにアメリカ的なものとは戦うべきなのだけど、かといってイスラム原理主義では極貧に甘んじてしまう…。思うに、ムシャラフはテロとの戦争などにおいてアメリカに従ってはいるが、決して魂まで売り渡してはいないように見える。その意味でバランス感覚もあり、優れた政治家だと僕は思ったのだが。

また、最近のブット元首相暗殺について彼はニュースで否定していたが、この番組の主旨に従えば、表面上彼がブットを殺す理由は見当たらない。…まあ政治家のことなので裏で何してるか知らないが、とりあえずパキスタンにおいてムシャラフが重要なキーパーソンなのは確かだろう。ゆめゆめ彼が暗殺されて核がテロルの手に渡るような事態だけは避けてほしい...。
  1. 2008/01/06(日) 03:15:40|
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ドラマとは別物です(笑) 『のだめカンタービレ 19』

だれか今やってるアレ止めてくれない?w

のだめカンタービレ (19) (講談社コミックスKiss (673巻))のだめカンタービレ (19) (講談社コミックスKiss (673巻))
(2007/11/13)
二ノ宮 知子

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ヨーロッパ編に入ってからはほとんどストーリーラインが消失して、“サザエさん時空”に突入している感のある「のだめ」19巻。それでも個性的なキャラの日常で十分魅せるし、いちおう「コンクール」をキーに時間も動いている。よって僕は停滞しているとは思わない。

この巻では久々に峰&清良の日本組が登場、反面アパルトマンの同居人の李雲龍はコンクールに失敗し、夢破れて中国送りとなった。しかし、作者の気まぐれによっては再登場もあり得るだろう。どうも二ノ宮知子はキャラを余るほど作っておいて、気が向いたのを使う傾向がある気がする。たぶんそういう出会い―別れ―出会いの連続という人生観を持ってるんだと思う(それは『天才ファミリーカンパニー』を見ても明らか)。キャラの個性の強さと層の厚さはこの作品の最大の武器だと思う。

あと「のだめ」をウチで紹介するのは初めてなんで言っとくと、この漫画は演奏シーンをサイレントで表現するのが特徴的で、あまり音符を乱用しないのが上品。それは賛否両論だと思うけど、流行ったということは多くの人があの演奏シーンの「空気を読んだ」ということだと思う。それはすばらしい(ドラマは全く空気読めてないけどねw)。

あと、のだめってアホだけど結構美人に描かれていると思う。そのへんも含め作中でも言われているように、千秋を中心とした彼らは栄光に裏打ちされた「上に行ける、行くべき」人たちなのだ。そこは日本脱出の際に完璧に吹っ切れていると思う。したがって、ヨーロッパ編以降気分的に付いていけてない人も結構いるんじゃないかとは予想する。まあ僕はホリエモン同様、この上昇志向好きよ(笑)


天才ファミリー・カンパニー―スペシャル版 (Vol.1) (バーズコミックススペシャル)
(2003/06)
二ノ宮 知子

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  1. 2008/01/05(土) 21:54:32|
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280日目 明けましておめでとうございます。

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OLYMPUS E-500

実家から帰って来たぜ!
今年の目標は、今描いてるヤツ含めて漫画3作品+プロデビュー+イラストサイトの開設です。去年1年間ブログをやってだいぶ自分のスタンスが定まったと思うので、今年はさらに応用を効かせて、飛躍の年にしたいと思います。
がんばるぞ!(^o^)/

ちなみにおみくじは「中吉」でしたよ~。
  1. 2008/01/05(土) 21:00:00|
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決断主義者の末路 『DEATH NOTE』

DEATH NOTE (12)DEATH NOTE (12)
(2006/07/04)
大場 つぐみ、小畑 健 他

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6巻から一気にラストまで読んだ。
感想としては、意外と最期キラは不様だったなーということ。最後の倉庫での大演説とか、やらないほうがぜったいカッコ良かったと思う。でも、悪役ヒーローにはお似合いの最期かもね。キラもいいかげん誰かにぶちまけたかったんだろう。
ただ、あの厨クサさは自分とそっくりで笑えねーw
あと「ジェバンニ」が何なのか、やっと意味が分かりました(笑)
これでデスノコラが楽しく見れるw

終わってみるとそれほど諸手挙げて大絶賛する作品でもなかったと思うけど、あの脳筋のジャンプでこれを連載できたことは良いことだと思う。過酷な週刊連載ですべてが格闘マンガ化してゆくジャンプのジレンマを解消するためにも、編集部はこの作品を活かしてほしい。

ただ、個人的にはこういう推理もののシナリオというのは、どんなに考証をしっかりやっても「ホントかよ?」と疑わしく見えてしまう。メタ化した視点で見ればどうしてもキャラクターが作者の計算通りに動いてるように見えて、“お話し”の壁を感じる。んでそうすると中和剤として『絶望先生』とか読みたくなってしまうわけ...(笑)個人的な問題のような気もするけど、これ何とかなんないのかな…?

余談。
『デスノート』をパクったと言われる『コードギアス』には、今度はじまる2期でそのへんを頑張ってほしい…けど、大丈夫かな~、ちょっと恐いんだけど。
つうか「ロロ」って誰だよ(笑)
  1. 2008/01/05(土) 18:53:56|
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愛すべきババアたち 『かもめ食堂』

フィンランドのヘルシンキに、ひとりの日本人女性が経営する小さな食堂があった。その店の名は「かもめ食堂」――。

かもめ食堂かもめ食堂
(2006/09/27)
小林聡美、片桐はいり 他

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去年観たなかで1番の映画。最近「智の蔵」さんの紹介で本とか選ぶことが多いけど、当たりが多い。

この話の登場人物はほぼ「ババア」オンリーで、美人なんか1人も出てこないのだけど(失礼)…、あの顔は1度ハマると抜け出せないくらいクセになる!主人公役は「超熟」のCMのひと(小林聡美)で、僕のお気に入りは旅行カバンを紛失したマサコ役のもたいまさこ。
あの仏像ばりのアルカイックスマイルが頭にこびりついて離れないぜ!w

ただ、当たり前だけど顔芸の話ではなく、北欧を舞台にしているように「癒し」色の強い話だ。登場するババアたちもそれぞれに悩みを抱えており、ここを訪れることで澱が取れ、味わい深い顔をするようになる。ババアは厚かましくて空気が読めないので、日本中で嫌われてるけど、それなりにみんな悩みを抱えてるのかもなぁと思う。みんな、穏やかさを取り戻せばこの話のババアみたいになる…のかも知れないw

個人的に日本文化のしみったれた部分は嫌いなので、観る前はどんなみすぼらしい食堂がフィンランドの文化を汚染しているのだろうと戦々恐々だったけど、予想外に「かもめ食堂」がカッコ良くてびっくりした。よいインテリア(デザイン)コーディネイターが映画に付いていると思う。間違いなくあの食堂の雰囲気がこの作品を決定づけた。

脇役もジャパニメーションオタのフィンランド人トンミ・ヒルトネン(豚身・昼斗念)や、フィンランドババアのリーサなど、愛くるしく憎めないキャラクターで固められている。
が、しかし、この映画間違いなくフィンランドを曲解してるよね(笑) フィンランド政府観光局推薦作品でいいのかな...w
  1. 2008/01/05(土) 18:44:08|
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PROFILE

  職業ニート
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